娘は、小児慢性特別疾患の一つの病気を患っており、1歳から5歳の現在まで入退院を繰り返しています。
また、娘の場合、入院=点滴です。乳幼児の場合、点滴をする片方の手はぐるぐるに固定され、不自由な生活を強いられます。手術などストレスフルな治療もたくさんありますが、そういう寝たきりの時間より、起き上がって点滴安静の時間の方が長いものです。
圧倒的な暇時間を片手で過ごすにはどうしたらよいのか、いろいろ悩み試行錯誤した結果、お絵かきが一番長い時間暇をつぶせるようになりました。
そんな娘のために、祖父母や友人から描画材料をいただき、はからずも、いろんなペンやクレヨンなどを試すことができました。
そこで、5歳までの入院で幼児が不自由な手でも使える軽いタッチのクレヨン、ペンなどを紹介します。選んだ商品のポイントを整理すると、、
- 利き手じゃない手でも描きやすいもの
- うっかり変なところに描いても落ちやすいもの
このいずれかを満たすものを選びました。
無印のクレヨン
おねだん500円くらいなのにすごく使いやすい。描き味も滑らかだし汚れてもすぐ落とせます。いろんなところに描いてしまうおそれがあるお年頃のときは重宝しました。
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4934761797236
ステッドラー ゲルクレヨン
この、ゲルクレヨンは、超描きやすく発色が良い。使ったクレヨンの中でもNo.1に柔らかい描き味で握力がない時にもすらすらかけます。しかも、くり出し式なので手も汚れにくい。難点は、折れやすいこと、減りが早いこと、そして、洗っても落ちにくい。買うとなると躊躇しますが、もらえると嬉しかったです。差し入れにもちょうどよいお値段です。
ペンテル カラーペン 洗たくでキレイ
名前のとおり真っ白に落ちます。時間がたつとさすがに落ちにくいのですが、すぐに洗えばストレスなく落ちます。はみ出して描くときが多いお年頃のときには必需品でした。
ステッドラー カラーペン 10色
紙の上でお絵かきがきちんとできるようになり、細かく絵が描けるようになったら、このペンも最高です。子どもに使わせるには高級すぎますが、さすがお値段に見合う寿命の長さ。かなり枚数描いても安定的に同じ濃度の色が出ます。治療で辛いときにちょっとテンションの上がる文具は子どもだけでなく親も嬉しい。
ステッドラー水彩色鉛筆12色
またまたステッドラー。どういうわけかステッドラーをいただくことが多かったです。子どもにステッドラーなんて贅沢すぎると最初は大変恐縮したものですが、使い始めたら他の色鉛筆は使わなくなりました。塗り絵が楽しめるお年頃になったら贈り物としてよいものだな~と思いました。色数は12色がちょうど良かったです。24色だと使いこなせなかったと思います。
さらに、この色鉛筆は水をつければ薄くキレイにのびるので絵の具としても楽しめます。
パレット塗り絵
塗り絵として遊ぶのはすぐに飽きてしまいましたが、そのあと絵の具遊びとして使っていました。先ほど紹介したステッドラーの水彩色鉛筆と併用して遊ぶこともできて嬉しかったです。
年齢別遊び方
1歳
ものすごーく変なペンの持ち方でなぐりがきをしていました。看護師さんがメモするのを真似して落書きしていました。握力がないせいか、ソフトなタッチでもかけるペンしか使いませんでした。
2、3歳
お絵かきが楽しくなってきたお年頃でした。ペン以外にクレヨンを使うのも楽しいお年頃でした。この頃、お母さん描いて~の要求が多くて娘に負けず私もたくさんお絵かきしました。アンパンマンのイラストスキルだけはめちゃめちゃ高くなりました。
4、5歳
3歳の終わりくらいから色鉛筆も使うようになり、塗り絵が楽しくできるようになりました。ひまつぶしのアイテムが増えるのは、本当にありがたい。5歳くらいになると、ペンと色鉛筆の併用ができて、さらに長い時間お絵かきができるようになって助かりました。
おわりに
入院中の点滴の手は、こんな感じになってます。
写真では、先っぽに人差し指がでてますが、出てないことの方が多いです。利き手じゃない方に点滴が入ればいいのですが、そうじゃない時も多々あります。そんなとき、力を入れなくてもさらさらかけるものは本当にありがたい。
絵を描くのがどれだけ好きか、お子さんによって本当に違いますよね。もし、お絵かき好きなお子さんに、入院の差し入れをするような機会があれば、ちょっと普段買わない描画材料は良いかもしれません。たくさんいただきましたが、どれも使いきるほど使いこみました。
我が家にとって、ペンやクレヨン、色鉛筆はとても嬉しい差し入れでした。