5月の終わりにまた娘の調子が悪くなった。
しばらく自宅安静していたけれど、結局入院治療のスタート。
娘が入院ということは、私も一緒に泊まり込み。
結局、ひと夏に2回、入院することになってしまった。
こんなことを今までも何度も繰り返してきた。
今までは入院したら1か月以上帰れないことの方が多かった。それを、思えば今回はそれぞれ2週間程度だから、ハッピーかもしれない。
けれど、同じ年齢のお子さんたちが楽しそうに過ごしているのを見ると胸が痛くなる。今までは、閉鎖的な空間にいてもここまで辛くなかった。私なりに、娘のために楽しい遊びを考えたり工作をしたりして過ごしてきた。でも、5歳になり友達と遊ぶことの喜びを知った娘が、3か月も家や病院で孤独に過ごす姿を見るとやりきれない。母は友達のかわりにはなれない。
ついでに、
娘と一緒に過ごす私も、引きこもり生活を余儀なくされる。
膨大な二人だけの時間が永遠に続くかのような錯覚に陥ると、さすがにきっっつい。
暇とやりきれなさとよくわからない感情がぐるぐる混ざった状態から抜け出したくて、「はてな」で気持ちをごまかしていた。でも、やっぱりwebの世界だけでは満たされない。
そんな夏の終わりのある日、娘をおいて入院している病室から私一人逃げ出した。
運悪く、ゲリラ豪雨に見舞われる。
傘をさしていても体全身びしょ濡れ。行きたいお店になんかとてもいけない。
気分転換のつもりがさらに欝々とした気分が増幅されて悲しかった。
そんな時、突然雲が流され、まぶしい光が差し込んできた。
思わずが足が止まるほど、
きれいだった。
きつい時のほうが、こういう空に敏感になるのかもしれない。
足を止めていたのは私だけだった。
その後、無事、娘は退院した。
夏を感じられないまま夏は終わろうとしている。