娘は持病があります。小児慢性特別疾患の一つです。入院回数も多く、入院期間もわりと長めの病気です。調子がよいときは普通の幼稚園に通っていますし、運動も普通にできます。見た目にはどこが悪いか全く分かりません。
そんな娘が入院したとき持参した暇つぶしグッズや、差し入れされてうれしかったものなどをご紹介します。
1週間程度の入院の場合
【1歳まで】
- 愛着のあるおもちゃ一つ
- DVD
【2歳以上】
- 愛着のある人形、車など、、、
- 折り紙・はさみ・セロハンテープ
- お絵かき帖
- いつも使っているお絵かき用のペン
- DVD
***
入院した病院は2ヵ所しかないのでわかりませんが、2カ所とも基本となるおもちゃや絵本はありました。物珍しさや病院になれるだけで1週間は終わるで、娘の場合は上記のものでのりきれます。また、病院によってはおもちゃの持ち込み制限があると思うのでお気を付けください。
1ヶ月程度の入院で準備した暇つぶしグッズ
娘が入院となると、退院予定は毎回未定です。1週間で帰れることも、4か月で帰れることも、、、。なので、1ヶ月は入院するものとみなして準備します。以下の内容全部を持っていくわけではありません。途中で入れ替えたりしています。
また、1カ月程度の入院となると祖父母や友人からの差し入れなどもいただいたりします。そんな差し入れでうれしかったものなども付け加えました。
【注意】
*病院によって置いてあるおもちゃの量は違いますし、持ち込み制限があるかもしれないので確認してください。
*★がついているのは、新しく用意するようになったものを示しています。
【1歳】
おもちゃ |
|
---|---|
人形 |
|
お絵かき |
|
工作 |
|
その他 |
|
治療の辛さなどを紛らわすには音の出るものが一番。歌が流れる音楽ブックやおもちゃの携帯&スマホにはかなり助けられました。泣いてわめいて暴れて~~こっちも汗だくになりながら羽交い締め~~なんていうシチュエーションはざらでした。暴れてものすごい勢いで絵本を投げつけられて、ひたいに直撃。。。なんてこともありましたので、スマホを投げられちゃ困る。せめて、おもちゃにしてくれ~~という願いも込めて、音の出るおもちゃ壊れるのを覚悟で一つか二つ必ず持参していました。また、汚れを気にせず、自由にらくがきができるものは重宝しました。ビニール袋は、これにいろいろらくがきしたりものを詰めたり、風船にしたりと不思議な遊び方をしていました。
★嬉しかった差し入れ★
シールブック!!1歳児、入院の差し入れはなんといってもこれ!!何冊あってもありがたい。うちの子だけかもしれませんが、もらって一番うれしかったのはこれでした。そして、おもちゃの携帯&スマホも助かった。音の出るおもちゃはどうかな???って祖母が遠慮がちにくれたのですが、これが大ヒット。おもちゃの音より泣き叫ぶお子さんの声の方が大きい!多くの患者さんが利用してます。でも、病棟によって違うかもしれないのでご確認ください。
【2歳 】
おもちゃ |
|
---|---|
人形 |
|
お絵かき |
|
工作 |
|
その他 |
|
2歳でようやくTVに興味をもつようになり、ずいぶん助けられるようになりました。また、ごっこ遊びがスタートするお年頃。なので、ぬいぐるみは大活躍。入院中は毎日いろんな医療行為を行われるので、お医者さんごっこが超得意。注射器をはじめ、聴診器、血圧計など、上手にまねします。大活躍でした。
お絵かきに、クレヨンではなくペンを使うのは、筆圧が軽くても使いやすいからです。小さなお子さんが点滴をするときは、たいてい自分で抜いてしまわないように指までぐるぐる巻きに固定されます。そのため片手しか使えないことが多いです。
★嬉しかった差し入れ★
きれいな色のペンや、水の塗り絵はうれしかった。2歳から多くの絵本を読み始めたので、楽しい絵本もありがたかったです。病棟にもありますが、汚したり破ったりという恐れがあるので、いただけるとうれしかったです。
【3歳】
おもちゃ |
|
---|---|
人形 |
|
お絵かき |
|
工作 |
|
その他 |
|
3歳になりお絵かきや工作が楽しくなってきたので、いろんな材料を持っていきました。片手でもクレヨンが使えるくらい筆圧が強くなってきたのでクレヨンも持参しました。ごっこ遊びを広げるアイテムとして、かばんやタオルメルちゃんグッズなども活躍しました。タオルは、治療がつらい時の安心材料としても必需品です。
それにしても、娘は2歳より3歳の方がいやいやが激しかったです。治療でも大暴れ。1歳のときとは違う激しさに医師、看護師、母ともに汗だく。そんなときに助けてもらうのはロールパンナ様。ロールパンナが登場するアニメやイラストは、神々しく見えました。好きなキャラがあるってありがたい。
★嬉しかった差し入れ★
テンションの上がる鞄!これは、親も子どももうれしい。点滴をしながら移動するときにちょっとカバンがあると助かりました。さらに、娘もごっこ遊びの一環としても活用できるので遊びにも実益にも利用できるのはありがたかった。好きなキャラのタオルは、何かの宗教のお札のような効果を発揮します。処置室に入るときにはそのタオルを握りしめていきます。
【4・5歳】
4・5歳は用意したものはほとんど同じです。
おもちゃ |
|
---|---|
人形 |
|
お絵かき |
|
工作 |
|
その他 |
|
4歳になり、体力もついたのか入院時は寝つきが悪くなりました。消灯後、絵本の読み聞かせもできないので、「 おかあさんといっしょファミリーコンサート」を私のお古のipodで聴きながら寝るのが日課になっていました。長い物語を楽しめるようになったので、DVD も持参するようになりました。
★嬉しかった差し入れ★
4歳で漫画を読むようになりました。娘は入院することが多いので、長い暇時間をつぶすために早めに漫画を好きにさせようと意図的に漫画の読み聞かせを進めていた夫の努力が花を開きました。なので、娘の大好きな漫画をもらえるとほんとにありがたい。
入院中、多くの男の子が持っていたおもちゃ
やっぱり、男の子と女の子では持っているおもちゃが全然違いますね。残念ながら男の子がどんなおもちゃを持っていくのが最適なのかはわかりませんが、入院中に出会った男の子のお子さんが持っていた多くのおもちゃを紹介します。
なんといっても、
- ミニカー
- 電車
- ソフトビニール人形
プレイルームで、ビュンビュン車や電車を走らせて、人形で戦いごっこをしていました。
おみまいの差し入れで気を付けてほしいと思ったこと
おもちゃを差し入れする場合は何がほしいか聞いて欲しいと思います。点滴をしていると両手が使えず普通に遊べないことも多いので、通常の感覚でおもちゃを買うとかえってかわいそうな思いをさせることもあります。
病院によっては、持ち込めるおもちゃの数も違ってきます。ベッドの位置によっては、荷物の置き場所に悩まされます。物がちょっと増えるだけでストレスを感じることも多いのです。ズバリほしいものならありがたいのですが、微妙なものだと捨てるに捨てられなくて辛い。
何がほしい?と聞けなければ、消耗品だとありがたいです。上にも書きましたが、シール!!今は、いろんな楽しいシールがたくさんあります。本当に助かります。
ちなみに、娘のために差し入れしてもらってうれしかったものは、、、、
絵本、幼児向け雑誌、高価なクレヨン、色鉛筆、ステッドラーのペンなどなどです。あと、キャラクターの絆創膏や、マスクなどもうれしかったです。退院するときにかさばらないものは助かりました。
家での遊びと病棟での遊びの温度差
お世話になっている病棟は、ゲームの取り扱いが厳しいところです。そのため、自宅で自由にゲームがやれる環境とそうでない病棟との温度差に苦しむお子さんに多く出会いました。ゲームに限らず家で自由にできていたことが入院して我慢しなくてはならない状況は本当にかわいそうです。ただでさえ家族や友達と離れて辛い治療をしなくてはならないのに、さらに我慢しなくてはならないことがあるのは過酷です。
そこで、娘が1歳で病気になってから、その温度差を広げない生活を送ろうと努力してきました。そのため、娘の暇つぶしグッズの中にゲームはありません。もし、ゲームができる環境の病棟だったら、うまく付き合っていければよいと思っています。
おわりに
と、だらだら書きましたが、結局は本人の病状によります。調子が最悪なときは、工作、お絵描きは全く興味を示しません。何で時間をつぶすかといったらDVD やTVです。手術を行うような入院なら、なおさら遊んでいる暇などないままあわただしく時間は過ぎていきます。でも、病状によっては回復期のほうが長く、やたら元気なのに入院しなくてはならない場合も結構多いものです。そんな入院の暇な時間を持て余したときに参考になれば幸いです。
もし、入院の暇つぶしでこれがよかったというものが他にありましたら、ぜひ教えてください。その際には、入院した時の年齢も記載していただけると助かります。
追記~音の出るおもちゃについて
病院と言えば静かにしなくてはならない。それはごもっともですが、小児病棟はそうとも限りません。お子さんが、治療の辛さから逃れるために激しく泣く状況は当たり前です。そんな辛い状況と、精神を安定させるために持ち込んだ音の出るおもちゃのうるささを比較したとき、どっちをとるのかは病院の判断によりますが、音の出るおもちゃくらいOKと許してくれることの方が多いのではないかと思います。ちなみに、私が入院した二つの病院ではどちらともテレビの音はみんなイヤホンなしに聞いていました。そもそも、小さい子の耳にイヤホンは入りませんし、ヘッドフォンもつけられません。
ただし、マナーは重要です。隣の方が手術後、休養を必要としている時に音が鳴り続けるおもちゃを使用するのは気の毒です。朝起きてから夜寝るまでずーっとテレビやDVDがなり続けるのも隣の方はしんどい。使う時間帯・使う状況を考え、同じ部屋の患者さんを気遣えば、たいていのところはある程度お部屋で音がでるおもちゃを利用してリラックスできると思います。ですので、音が出るおもちゃはダメ!と思いこまず病院の方に確認して、うまく使って乗り切ってください。
成人病棟に勤務していらっしゃる看護師さんが、我が子が病気になられて付き添い入院をされたとき、「小児病棟がこんなににぎやかだなんて思わなかった」とこぼしていらっしゃいました。この、にぎやかというのは、おもちゃやテレビの音のことではないのです。娘も「えーこんなことでこんなに大暴れするの??」という場面に何度も遭遇しました。通常では考えられない些細なことで、子どもたちは感情を爆発します。そんな時、気持ちを落ち着かせるためには、子どもの好きなおもちゃやコンテンツは本当に重要です。
スポンサーリンク