かばのはこ

病気の子どもと過ごす生活の知恵!

未来について子どもと話さないようにする

一般的な家庭だったらこうする必要は全くないと思います。

娘は小児慢性疾患であるという特性があるので、わが家では意識して娘について未来について話すことを避けています。

「今度の長期休暇に、おばあちゃんのおうちに遊びに行こう!」

と決めていて、実行できた日がどれだけあったか。

友達との遊ぶ約束が、何%守ることができたか。

 

薬を飲んだり生活に気を付けていれば、見た目には病気であることなど全く分からず元気に過ごせます。けれど、信じられないほど急転直下で検査の値が悪くなってしまうことがしょっちゅうあります。娘の病気のことは誰にも予測がつきません。

 

楽しみにしていていた気持ちが裏切られる時の悲しそうな娘の顔ほどつらいものはありません。おのずと、近い未来のことについては話さなくなりました。明日の予定すら子どもには教えません。朝、すべてのチェックが終わって行けそうだ!という段階になって初めて娘にどこに行くか、誰と遊ぶかを伝えます。

 

最初は、そんな娘を不憫に思うこともありましたが、最近では、そういう習慣もありかもしれないと思うようになりました。未来なんて子どもに気にさせなくてもいいのかもしれませんね。今、その時間を全力で楽しむことの方が大切なのかもしれません。

まだ、娘は大人になっていないので、この方針が本当によいことかどうかは分かりません。子どもが否が応でも未来について考えなくてはならない日がくるまで、もうしばらく「先のことなんか考えなくていい」と言い続ける育児を試していきたいなと思いました。