かばのはこ

病気の子どもと過ごす生活の知恵!

地方の病院から大学病院へと転院したときに感じたこと

病気の重さは千差万別。病気を受け止め方も人によっていろいろ。さすがに大学病院に入院すると今まで聞いたことのない病気のお子さんを支えるご家族と出会います。

すると、むくむくと沸いてくる処理できない感情。

私A)娘の病気も実は大したことないじゃん???
私B)いやいや、何ヵ月も退院の見通したってないでしょ?点滴外れず帰れないから充分辛いでしょ??
私A)でも、手術しないし見た目元気でしょ??(正確にいうと手術できないのですが)
私B )そうはいっても大手術した子の方が早く退院してるじゃん!手術で治るなら手術してよーーー!

と、まあ、こんな二つの感情が浮かび上がり、気持ちの置き所に悩むのです。そして、泣けないのです。転院する前の地元の病院にいたときの方が「辛い」と口にすることができました。大学病院だと、もっとまわりの方は辛いんじゃないかと思って我慢するようになりました。

病気の種類も違えばその治療法もお互い理解を越えたものであるはずなのに、比べようとしてしまう、いけないスパイラルに陥りました。

そんなとき、いつも呪文のように心の中で唱えていたのが、

他の子と比べない
他の人と比べない

当たり前のことですが、意識しないと勝手に比較して一人で落ち込みます。特に入院中の閉鎖的な狭い空間。頭に念じてないと崩れそうになります。

でも、これって子育ての基本につながるのかもしれませんね。
長期入院から脱出した今、ようやくそう思えるようになりました。これからも、健康で元気なお子さんと比較しちゃいそうな気がしますが、、それはいかん!!!
不幸の始まり!!!

他の子と比べない
他の人と比べない